更年期ホルモン療法と認知症リスク:英国大規模データベースを用いた検討、全体リスクは増加なし
【背景】
更年期ホルモン療法(MHT)は更年期症状の緩和に用いられるが、認知症リスクとの関連は不明確だった。特にMHTの種類や使用期間別に、認知症全体およびアルツハイマー病のリスクを評価する必要があったため、本研究が実施された。
【結果】
55歳以上の女性約11.8万人の認知症患者と約49.7万人の対照を比較した。MHT全体では認知症リスクの増加は認められなかった。80歳未満でエストロゲン単独療法を10年以上使用した群では、認知症全体のリスクが低下した(調整オッズ比 0.85, 95%CI 0.76-0.94)。一方、エストロゲン-プロゲステロン併用療法を5〜9年使用でアルツハイマー病リスクが1.11倍(1.04-1.20)、10年以上で1.19倍(1.06-1.33)に増加した。
【臨床へのインパクト】
本研究は、MHT全体では認知症リスクの増加がないことを示唆する。しかし、エストロゲン-プロゲステロン併用療法を長期使用する閉経後女性においては、アルツハイマー病リスクがわずかに増加する可能性があり、MHTの処方時にはそのリスクとベネフィットを慎重に検討する必要がある。特に長期処方においては、患者への情報提供が重要となるだろう。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

