HIV初回治療、INSTI処方における人種・民族差の経年変化:米国大規模コホート
【背景】
ガイドライン推奨のHIV初回治療であるINSTI併用ARTの処方が遅れると、健康格差が拡大する可能性がある。米国における新規HIVケア患者において、INSTI併用ARTの初回処方における人種・民族差を評価し、ガイドライン変更に伴う経時的変化を検証した。
【結果】
2007年から2019年までの42,841例を解析。INSTIが初回治療として承認されたがガイドライン推奨ではなかった2009年から2014年では、白人患者の22%に対し、黒人患者は17%(差 -5%, 95%CI -7%~-4%)、ヒスパニック患者も17%(差 -5%, 95%CI -7%~-3%)と有意にINSTI処方が少なかった。INSTIが単一推奨となった2017年から2019年では、人種・民族間の統計的有意差は消失した。
【臨床へのインパクト】
HIV初回治療において、過去にはINSTI処方に人種・民族間の格差が存在したが、ガイドラインで強く推奨されることで格差は解消された。この結果は、ガイドラインの明確な推奨が、医療における不平等を是正する上で重要な役割を果たす可能性を示唆する。日本においても、特定の治療法が推奨される際に、患者背景による処方差がないか継続的にモニタリングする必要があるだろう。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

