JAMA論文から学ぶ境界性パーソナリティ障害の診断と治療戦略:精神療法が第一選択、薬物療法は補助的

📚 掲載誌:JAMA | 掲載日:2023-02-28 | DOI:10.1001/jama.2023.0589

📄 原題:Borderline Personality Disorder: A Review.

🔗 PubMed:PMID: 36853245

【背景】

境界性パーソナリティ障害(BPD)は米国成人人口の0.7%〜2.7%に影響し、社会生活や職業上の大きな障害、医療サービス利用の増加と関連します。本レビューはBPDの診断と治療について包括的に概説することを目的としました。

【結果】

BPDはアイデンティティ、対人関係、感情の急激な変動、衝動性、自殺行動、自傷行為などを特徴とします。診断は半構造化面接で行われ、大半の症例で気分障害(83%)、不安障害(85%)、物質使用障害(78%)を合併。治療は精神療法が第一選択で、弁証法的行動療法や精神力動的精神療法は通常ケアより症状を軽減し、中程度の効果量(標準化平均差 -0.60〜-0.65)を示しました。

【臨床へのインパクト】

BPDの治療において、精神療法(特に弁証法的行動療法、精神力動的精神療法)が第一選択であり、薬物療法はBPDの核となる症状を改善するエビデンスがないことが強調されます。これは、日本の臨床現場でBPD患者を診る際、精神療法への積極的な介入の重要性を示唆します。併存症のうつ病にはSSRI、急性期の危機管理には低力価抗精神病薬や鎮静性抗ヒスタミン薬が推奨され、ベンゾジアゼピン系薬は避けるべきとされます。

本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

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