米国における心血管死の人種間格差、社会的因子でほぼ消失
【背景】
米国では黒人集団で心血管疾患(CVD)死亡率が他の人種・民族グループより高い状態が続いている。本研究は、社会的、行動的、代謝的リスク因子がCVD死亡率にどの程度関連し、これらの因子を考慮した後も人種間のCVD死亡率の差がどの程度残るかを検証した。
【結果】
平均9.4年の追跡で2589例のCVD死亡が確認された。黒人のCVD死亡率は白人より高かった(黒人484.7 vs 白人384.5/10万人年)。社会的、行動的、代謝的リスク因子で調整すると、黒人と白人のCVD死亡率のハザード比は、代謝的因子調整後1.34(95%CI 1.16-1.55)、行動的因子調整後1.31(95%CI 1.15-1.50)、社会的因子調整後1.04(95%CI 0.90-1.21)と、社会的因子でほぼ消失した。
【臨床へのインパクト】
米国におけるCVD死亡率の黒人と白人の格差は、行動的・代謝的リスク因子で減少し、社会的決定因子で完全に消失した。この結果は、CVD死亡率の格差解消には、生活習慣改善や疾患管理だけでなく、失業、低所得、食料不安、住居の有無、パートナーの有無といった社会的要因への介入が重要であることを示唆する。日本の臨床現場でも、患者背景に潜む社会経済的要因を考慮した多角的なアプローチが、健康格差是正に繋がる可能性を示唆する。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

