乳児の重症膀胱尿管逆流症における抗菌薬予防投与は初回尿路感染症を抑制するが、腎瘢痕やGFRに差はなし

📚 掲載誌:N Engl J Med | 掲載日:2023-09-14 | DOI:10.1056/NEJMoa2300161

📄 原題:Antibiotic Prophylaxis in Infants with Grade III, IV, or V Vesicoureteral Reflux.

🔗 PubMed:PMID: 37702442

【背景】

重症膀胱尿管逆流症(VUR)乳児に対する継続的な抗菌薬予防投与の尿路感染症(UTI)予防効果は依然として議論の的でした。本研究は、この臨床的疑問に答えるため、初回UTIの発生を主要評価項目として、大規模なランダム化比較試験を実施しました。

【結果】

予防投与群では21.2%、非治療群では35.6%に初回UTIが発生し、予防投与群で有意に少なかった(ハザード比0.55、95%CI 0.35-0.86、p=0.008)。2年間で1件のUTIを予防するために必要な治療数(NNT)は7人でした。新規腎瘢痕や24ヶ月時点の推算GFRには両群間で有意差はありませんでした。

【臨床へのインパクト】

本研究は、重症VUR乳児における継続的な抗菌薬予防投与が初回UTIの発生をわずかながらも有意に抑制することを示しました。しかし、腎瘢痕やGFRへの長期的な影響は認められず、また予防投与群では非大腸菌や薬剤耐性菌の分離が増加しました。これらの結果は、重症VUR乳児に対する予防投与の適応を慎重に検討する際の重要な情報となり、個々の症例に応じたリスクとベネフィットの評価が求められます。

本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

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