パキロビッドによるコロナ後遺症予防効果、退役軍人対象の後方視的検討
【背景】
新型コロナウイルス感染症は、急性期後も様々なコロナ後遺症(PCCs)を引き起こすことが知られています。急性期治療薬である経口抗ウイルス薬がPCCsの発症を予防する効果については、これまで情報が限られていました。
【結果】
ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッド)投与群(9593例)と非投与群を比較した結果、31項目のPCCsのうち、ほとんどの項目で発症率に差はありませんでした。ただし、静脈血栓塞栓症と肺塞栓症の複合イベントのリスクは、パキロビッド投与群で低下しました(サブハザード比 0.65、95%CI 0.44〜0.97)。
【臨床へのインパクト】
本研究は、パキロビッドがコロナ後遺症の大部分を予防しない可能性を示唆しています。特に、心臓、呼吸器、神経、精神症状など多岐にわたる後遺症に対する予防効果は確認されませんでした。ただし、血栓塞栓症のリスク低減効果は認められたため、今後、パキロビッドの処方判断において、この点が考慮される可能性があります。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

