脳死心臓提供ドナーへのレボチロキシン静注、心臓移植数増加に寄与せず
【背景】
脳死臓器提供ドナーの血行動態不安定性や心機能障害は、心臓移植を妨げる主要因です。レボチロキシン静注は、観察研究で臓器移植数増加の可能性が示唆され、ドナー管理で広く用いられてきました。本研究は、その有効性を検証しました。
【結果】
血行動態が不安定な脳死心臓提供ドナー838人を対象に、レボチロキシン群と生理食塩水群を比較しました。主要評価項目である心臓移植率は、レボチロキシン群54.9%に対し生理食塩水群53.2%で、有意差はありませんでした(調整RR 1.01、95%CI 0.97-1.07、P=0.57)。
【臨床へのインパクト】
血行動態が不安定な脳死心臓提供ドナーにおいて、レボチロキシン静注は心臓移植数増加に寄与しないことが示されました。レボチロキシン群では重度の高血圧や頻脈が多かったことも踏まえ、日本のドナー管理におけるレボチロキシン静注のルーチン使用を見直す根拠となる可能性があります。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
