産後血栓塞栓症予防におけるヘパリン選択的投与、創部血腫減少しVTEは増加せず
【背景】
2016年、米国のある病院ではACOGガイドラインに基づき、リスク層別化による産後VTE予防プロトコル(ヘパリン系薬剤)を導入しました。しかし、VTEの有意な減少なく創部血腫が増加したため、2021年に、より選択的なリスク層別化アプローチに変更されました。本研究は、この新プロトコルの成果を評価するものです。
【結果】
17,489例の患者を対象とした結果、選択的プロトコル導入後、ヘパリン系薬剤の投与率は16%から8%に減少しました。選択的プロトコル群では、創部血腫の発生率が0.7%から0.3%に有意に減少し(調整オッズ比0.38、95%CI 0.21-0.67)、VTEの発生率は0.1%で有意な増加はありませんでした(調整オッズ比0.40、95%CI 0.12-1.36)。
【臨床へのインパクト】
本研究は、産後のVTE予防において、より選択的なリスク層別化アプローチでヘパリン系薬剤を投与することで、創部血腫のリスクを低減しつつ、VTE発生率を増加させない可能性を示唆します。日本の臨床現場でも、産後血栓予防の適応をより厳選することで、薬剤による有害事象を減らし、患者の安全性を高めるためのプロトコル見直しの検討材料となり得ます。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
