COVID-19後遺症成人に対するニルマトレルビル・リトナビル、10週時点での症状改善効果なし
【背景】
長期にわたるCOVID-19後遺症(PASC)の治療法は限られており、SARS-CoV-2の持続的なウイルス貯留が症状の原因である可能性が指摘されていました。この仮説に基づき、抗ウイルス薬であるニルマトレルビル・リトナビルがPASC症状を改善するかを検証する目的で本研究が実施されました。
【結果】
ニルマトレルビル・リトナビル群とプラセボ群の間で、主要評価項目である10週時点のPASC症状スコア(0~100点)に有意差は認められませんでした(差 -0.5点、95%CI -3.7~2.7点)。また、疲労、脳霧、身体機能、生活の質といった副次評価項目においても、両群間に有意な差はありませんでした。
【臨床へのインパクト】
本研究結果は、COVID-19後遺症の成人患者に対し、ニルマトレルビル・リトナビルを投与しても10週時点での症状改善効果は期待できないことを示唆しています。したがって、現在の日本の臨床現場において、PASC治療としてニルマトレルビル・リトナビルを積極的に処方する根拠は乏しいと考えられます。PASCの病態は複雑であり、他の治療アプローチや病態解明に向けたさらなる研究が必要です。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
