欧州の移民集団におけるジフテリア菌集団発生、多剤耐性株の広がりと国境を越える感染経路
【背景】
2022年夏以降、欧州の移民受入施設でジフテリア菌感染症が急増した。多くは皮膚型だが、呼吸器型や死亡例も報告されたため、欧州全体で臨床的・疫学的・微生物学的特徴を評価する共同研究が開始された。
【結果】
362人の患者から363株の毒素産生性ジフテリア菌が分離され、346人の臨床データでは77.5%が皮膚ジフテリア、15.3%が呼吸器ジフテリアだった。4つの主要な遺伝子クラスターが同定され、多クローン性の発生を示唆した。エリスロマイシン耐性遺伝子(ermX)はエリスロマイシン耐性、ペニシリン耐性遺伝子(pbp2m)はペニシリン耐性を示す株で検出された。
【臨床へのインパクト】
移民集団におけるジフテリア菌感染症の多剤耐性株の広がりは、第一選択薬の有効性を脅かす可能性がある。特に、ペニシリン耐性株はアモキシシリンには感受性を示すことが示されており、耐性菌の検出時には抗菌薬選択に注意が必要となる。国境を越えた感染拡大は、日本においても海外渡航歴のある患者に対してジフテリアを鑑別疾患として考慮する重要性を示唆する。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
