コロナ在宅酸素飽和度モニター、肌の色で測定値に差、低酸素血症見落としのリスク
【背景】
新型コロナウイルス感染症の在宅モニタリングで用いられるパルスオキシメーターの精度は、肌の色によって影響を受ける可能性が指摘されていました。本研究は、NHSイングランドのCOVID Oximetry @homeスキームで使用された5種類のパルスオキシメーターについて、肌の色が測定精度と診断精度に与える影響を評価しました。
【結果】
11018組のSpO2-SaO2測定値を解析した結果、全てのパルスオキシメーターで、肌の色が濃い患者(ITA -44°)は、肌の色が薄い患者(ITA 46°)と比較して、SpO2が平均0.6~1.5%高く測定されました。SaO2が92%以下であるにもかかわらずSpO2が94%を超える偽陰性率は、肌の色が濃い患者で5.3~35.3%高く(7.6-62.2% vs 1.2-26.9%、率比2.3-7.1)なりました。
【臨床へのインパクト】
本研究の結果は、英国の在宅COVIDモニタリングで用いられるパルスオキシメーターが、肌の色の濃い患者において、低酸素血症の過小評価や見落としにつながる偽陰性率の増加をもたらす可能性を示唆しています。日本の臨床現場でも、在宅医療や救急外来でのパルスオキシメーター使用時、特に肌の色が濃い患者に対しては、測定値の解釈に注意し、必要に応じて動脈血ガス分析など他の評価方法を検討する必要があるかもしれません。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
