網膜中心動脈閉塞症に対するテネクテプラーゼ、アスピリンより視力回復せず、安全性に懸念

📚 掲載誌:N Engl J Med | 掲載日:2026-01-29 | DOI:10.1056/NEJMoa2508515

📄 原題:A Randomized Trial of Tenecteplase in Acute Central Retinal Artery Occlusion.

🔗 PubMed:PMID: 41604638

【背景】

網膜中心動脈閉塞症は永続的な視力低下を招く疾患ですが、有効な治療法が確立されていません。本研究は、発症から4.5時間以内の急性網膜中心動脈閉塞症患者に対し、テネクテプラーゼの有効性と安全性をアスピリンと比較検証しました。

【結果】

30日時点での視力回復(矯正視力0.7 logMAR以下)は、テネクテプラーゼ群20%(8/40例)、アスピリン群24%(9/38例)でした。リスク差は-3.7%(95%CI -22.0~14.7, P=0.69)で、有意な差はありませんでした。テネクテプラーゼ群では致死的な頭蓋内出血を含む有害事象が多く認められました。

【臨床へのインパクト】

本研究結果は、発症後4.5時間以内の急性網膜中心動脈閉塞症に対するテネクテプラーゼ静脈内投与が、経口アスピリンと比較して有意な視力回復効果を示さず、重篤な安全性懸念があることを示唆します。現在のところ、日本の臨床現場で本疾患に対してテネクテプラーゼを積極的に導入する根拠は乏しく、治療選択肢の見直しやガイドライン変更には繋がらないと考えられます。

本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

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