ペニシリン感受性黄色ブドウ球菌菌血症、ベンジルペニシリンはフルクロキサシリン等に劣らず腎障害リスク低減か
【背景】
ペニシリン感受性黄色ブドウ球菌(PSSA)菌血症が世界的に再興しています。ベンジルペニシリンは薬物動態や副作用の点で優位性がある可能性が指摘される一方、検出されていない耐性の懸念から、重症感染症には抗ブドウ球菌薬ペニシリンが推奨されてきました。本研究は成人PSSA菌血症に対するベンジルペニシリンと抗ブドウ球菌薬ペニシリン(フルクロキサシリンまたはクロキサシリン)を比較しました。
【結果】
フルクロキサシリンまたはクロキサシリン群125例、ベンジルペニシリン群156例を対象に検討しました。90日時点の全死因死亡はベンジルペニシリン群152例中21例(14%)、フルクロキサシリンまたはクロキサシリン群121例中26例(22%)でした(調整オッズ比0.67、95%信用区間0.35-1.28)。ベンジルペニシリンの非劣性の事後確率は96.1%でした。急性腎障害はベンジルペニシリン群153例中17例(11%)、フルクロキサシリンまたはクロキサシリン群124例中27例(22%)でした(調整オッズ比0.50、95%信用区間0.26-0.94)。
【臨床へのインパクト】
本研究は、成人PSSA菌血症においてベンジルペニシリンがフルクロキサシリンまたはクロキサシリンに対し死亡率で非劣性である可能性と、急性腎障害のリスクを低減する可能性を示唆しています。この結果は、PSSA菌血症に対する治療選択肢としてベンジルペニシリンを優先する根拠となり、日本の臨床現場での治療ガイドラインや処方慣行に影響を与える可能性があります。特に腎機能が懸念される患者において、ベンジルペニシリンの選択が増えるかもしれません。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

