過敏性腸症候群に対する便微生物叢移植、症状改善効果は認められず
【背景】
過敏性腸症候群(IBS)の病態に腸内微生物叢の関与が示唆されており、健康な腸内環境を回復させる手段として便微生物叢移植(FMT)が提案されていました。本研究は、IBS患者におけるFMTの有効性と安全性を評価することを目的としました。
【結果】
FMT群とプラセボ群で、IBS-SSSスコアがベースラインから75点以上改善した参加者の割合に有意差はありませんでした。FMT群40%、プラセボ群38%で、絶対差は1.9%(95%CI -8.1〜12.0、p=0.76)でした。有害事象の発生割合は両群で同程度でした。
【臨床へのインパクト】
本研究は、中等度から重度のIBS患者に対するFMTの臨床的有効性を示しませんでした。この結果は、IBSの症状改善には微生物叢の調整だけでは不十分である可能性を示唆しており、現時点ではFMTをIBS治療として積極的に推奨する根拠とはならないでしょう。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

