【背景】
高齢者では多剤併用が一般的であり、抗コリン薬の併用による抗コリン作用の蓄積(抗コリン薬負荷)が認知機能低下などと関連することが知られています。しかし、最近の抗コリン薬負荷の増加が急性心血管イベントのリスクにどう影響するかは不明でした。
【結果】
31万7千人以上の高齢者を対象とした研究で、抗コリン薬負荷が最近増加した高齢者では急性心血管イベントのリスク上昇が認められました。抗コリン薬負荷が0点から1-2点に増加した場合、イベントのリスクは1.38倍(95%CI 1.34-1.42)となり、負荷の増加が大きいほどリスクも高まることが示されました。
【臨床へのインパクト】
本研究は、高齢患者への新規薬剤処方や既存薬の見直しにおいて、抗コリン作用を持つ薬剤の累積的な影響をより慎重に評価する必要があることを示唆します。特に、抗コリン薬負荷の急激な増加は、急性心血管イベントのリスクを高める可能性があるため、処方時にはそのリスクを考慮し、代替薬の検討や定期的な薬剤評価が重要となるでしょう。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
